日刊ニュース

2015.03.17 のニュース

ガソリン市況 維持を狙う 仕切は小幅上げ、据え置きで ~転嫁を終えて一服状態~

 ガソリン市況は、仕切価格が据え置きから50銭値上げの小幅変動に止まったことから微妙な値動きとなってきた。2月値上げによるユーザー転嫁も終わり、様子待ちの状況となってきた。原油価格(ドバイ)は55~6ドルと小幅な下げとなっているが、為替は121円/ドルと円安に転じており、コスト変動は少ない。2月は1月に比べ12ドルの値上がりとなり、仕切価格は10円/リットル程度の値上がりとなったため、ユーザー転嫁も実施し浸透した。しかし、3月に入って原油価格が安定してきたこともあり、仕切価格の値上げも一服状態となってきたため、中だるみ現象も出てきた。3月の商戦入りとなり、増販を期待するムードも強くなってきたため、市況対策もユーザー転嫁が一段落したことになり、市況維持となってきた。販売業者も原油動向を見ながら対応しており、先物はガソリンが58円、灯油は56円の横ばいで推移している。
 ガソリンの3月商戦も中盤となってきた。2月値上げによるユーザー転嫁で街道沿いSSでは136円相場となったが、安値物の底上げが遅れており、中だるみも心配される。 灯油はシーズンも終わりに近ついているため、今後はガソリン販売が重点となる。今までは灯油販売で利益を確保していたが、これからは灯油販売がなくなるため、ガソリンの増販に圧力がかかる。
 灯油は減販となったが、電気、ガスヘの燃料転換が依然として進んでいる。2月、3月に入っても冷え込みが厳しいが、その割には販売数量が低調である。 ガソリンも販売価格が昨年夏の170円相場から120円台へ50円近くも値下がりしたが、値下がりしたため増販を期待したが、空振りとなった。
 3月も増販を期待しているが、前年は4月からの消費税の増税を前にして大幅な増販となったため、前年比でみると大幅減となる。それでも130円台相場となったが、ユーザーも安値感をもっているため、昨年夏場のような節約ムードは消えているため、販而対応は楽になってきた。価格に対しても敏感に反応することはないため、大きく値崩れすることはないようである。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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