日刊ニュース

2015.03.18 のニュース

ガソリン市況維持に取組む 値上げ圧力が弱まる-一部では下落傾向も散見-

ガソリン市況は、仕切価格が小幅値上げか据え置きとなったことから市況維持となっている。石油情報センター調査(9日)では平均が139円90銭で前週に比べ60銭の値上がりとなったが、一部では値下がりした地区もあったが、次週調査は未達分が残っており、小幅な値上がりになりそうである。仕切価格が小幅値上げか据え置きが続いているため、販売業者間にも値上げに取り組む動きは鈍くなってきたため、市況維持となっている。市況維持となると、結果的には値下がりする地区も出てくる。原油価格はここにきて小幅値下がりとなったが、為替が121円/ドル台で円安に転じているため、コスト変動は横ばいとなっているため、今週の仕切価格の改定は微妙となってきた。街道沿いSSのボトム価格は136円/リットル前後で推移、安値のセルフは130円前後となっている。地域によっては2円程度の値下がりも散見される。
 2月の仕切価格の値上げを受けて末端市況は3月に入り130円台に乗せた。街道沿いSSでは136円前後となり、134~8円相場で落ち着きをみせている。
 それでも仕切価格は据え置きか小幅値上げが3週にわたって続いているため中だるみ現象が出てきた。
 値上げ圧力が弱くなると市況は値下がり気味で推移する。実質、据え置きとなると防戦となるのと春の行楽シーズンで増販期待も高まってくる。
 増販キャンペーンとなると、価格競争が再燃することになり、これから4月末からのゴールデンウィークをヤマ場に増販を狙う動きが出てくる。
 ガソリンは130円相場となったが、昨年夏の170円相場に比べると大幅な値下がりであるため増販を期待しているが、値下がりした割には販売が伸びないが、実感であるため、販売業者間にもあせりが出ることも予想される。
 ガソリンは下落したが、省エネ車の普及で車1台当たりの消費は減少していることから、今後も減販が続くことになる。
 結局、ガソリン減販も油外収益で利益を確保することしかSS経営を継続することはできない状況に追い込まれている。
 ガソリンで適正マージンを確保することが経営の柱であるが、元売は油外収益を重点にSS経営を指導しているため、その方針に沿って対応しているが、そのためには人材が不足しており、簡単には成果をあげることは難しい。当面は少人数でガソリン璽習中心に経営、数量増とマージン確保を狙うが、落ち着くと市況が下落してくるため、休む暇もないのがSS経営となる。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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