日刊ニュース

2015.03.25 のニュース

ガソリン市況維持に努める 仕切価格の値下げも我慢-気になる原油価格の動向-

ガソリンの仕切価格は1円/リットルの値下がりとなったが、末端市況は維持されている。石油情報センターの調査価格(16日)は140円30銭/となり、前週に比べて40銭の値上がり、5週連続の値上がりとなり、通算では約6円の値上がりとなった。そのため仕切価格が1円値下がりとなったため、今週(23日)の調査価格の動向が注目されている。仕切価格は小幅な値下げとなったが、末端市況には、変動がないとみられている。3月に入り仕切価格は据え置き、小幅な値上がりが続いたが、今回は1円の値下がりに転じたため、販売業者の対応も微妙となりそうである。2月値上がりの転嫁が浸透したが、地域によっては未達もあるのと、一段落したところであるため、我慢している。1円の小幅でも値下がりとなったため、販売業者も気が緩むことになると値下がりが加速する心配も出てくる。今後の原油価格にも絡んでくるが、アメリカの原油在庫が増加したためWTIが43~4ドルと値下がりしており、これにブレント、ドバイが値下がりするとなると1月の安値をも下回ることにもなりかねない。
 ガソリンは3月入りで初めて1円の値下がりとなつた。1円の小幅値下がりでも値下がりとなったことは、販売業者サイドは市況維持に努めるが、心理的な影響を与えることになる。
 原油価格の今後の動向にかかっているが、値下がり基調に移行していることから末端市況にも影響しそうである。 原油価格は、昨年秋の100ドルから1月の40ドル台まで下落が続いたが、2月は反発して50ドル台に乗せたが、ここにきて再び下落傾向をみせたもので二番底も心配される状況となってきた。
 今後の原油価格次第では、ガソリンも再下落も予想されるが、販売業者としても微妙は状況となっている。2月の転嫁が軌道に乗り一段落した直後であるため、市況維持に努めているが、HC、量販店、無印などが先行して値下げ攻勢をかけることも予想されてきた。 原油価格は、WTIが44~5ドル/バーレルと40ドル台と低位にあるが、ドバイが54~ドルと50ドル台を維持しており、横ばいで推移している。その糾果、仕切価格も横ばいが見込まれているが今後の原油価格次第となっている。下げ基調であるのが気になるところである。
 ガソリン商戦も3月入りとなり、春の行楽、4月末からのゴールデンウィークと続き増販期待が強まることになり、ヤマ場を迎えるため市況対策が難しい時期に入る。販売業者は、値下げによる増販は自粛して採算販売に徹することが重要となる。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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