2015.04.02 のニュース
ガソリン仕切値上げ 3月の値下げ分を相殺へ~末端は市況維持へ~
ガソリン仕切価格は小幅値上がりが見込まれている。原油価格は25~26日にイエメンの軍事衝突を機に一気に3~4ドルの値上がりとなり、WTIで51ドル/バーレル、ドバイが56ドル、ブレントが59ドルへ値上がりした。しかし、値上げ過ぎの反動で直ちに下落したが、値下げは止まり、ドバイは53ドル程度に戻している。そのため東商取のガソリン先物は57円/リットル、灯油は54円へと反発してきた。ガソリンの仕切価格は3月入りで2週連続して値下がりで通算3円の値下がりとなったが、原油価格の値上がりで末端市況は様子待ちとなった。今回、値上げとなれば、値下げを相殺されるかたちとなり、市況維持で推移しそうである。
ガソリンの仕切価格は3月に入り値下がりが続いたが、今週からは反発しそうである。 原油価格はアメリカの原油在庫増でWTIが下落、これに他油種も連動することになり下落した。しかし、再び値上げに転じたが、上げ過ぎの利益確定売りで直ちに下落するなど上げ下げが続く展開となっている。
そのため国内のガソリン市況も値下がり気味となり、街道沿いでは安値は130円を維持しているが、134~5円が中心値となっている。
ここで仕切価格が値下がりとなったが、その直後に原油が高騰したため様子眺めとなっている。今週、仕切価格が値上げに転じれば値下げ分と値上げ分が相殺されることになる。 また、4月からの新年度入りとなったため、元売サイドも新しく市場を構築することになり、出光がトッパーを2万バーレル/日、東燃ゼネラル石油が川崎で1万バーレル/日の能力削減を実施する。公称能力を削減する対応となるが、実質は減産効果による需給環境を整備するものであるが、新年度入りで新しい取り組みで対応することになり、元売サイドもマージン確保を狙うことになる。