日刊ニュース

2015.04.20 のニュース

業者、ユーザー転嫁に取り組みへ 仕切値上げ、原油上昇を見定め~まず安値を130円台に乗せる~

ガソリン仕切価格改定は、第3週で1円から1円50銭値上がりとなったため、販売業者はユーザー転嫁に取り組むことになる。4月に入り第1週で1円から1円50銭、2週は据え置きとしたが、第3週でも値上げとなっている。原油価格はWTIが57ドル/バーレル、ドバイが60ベブレントが62ドルと一気に2~3ドルの値上げとなった。原油の値上げを受けて東商取のガソリン先物は60円/リットル、灯油も57円と1~2円の値上がり、原油は43円と値上がりしている。原油の上昇は、アメリカでの原油在庫の減少、シェールオイルの減産などが反映したものでドバイも60ドル台に乗せた。原油が値上がりに転じることになれば、仕切価格が連続値上げの見込みとなるため、ユーザー転嫁に取り組む。
 ガソリン仕切価格は、1円から1円50銭の値上げとなってきた。そのため販売業者もユーザー転嫁に取り組む準備となってきたが、小幅の仕切値上げにあるのと原油価格は値上がりが基調にあるが、様子を見守る状況にあったが、15日に一気に値上がりをみせているため、様子が変わってきた。 WTIが57ドルと一気に3ドルの値上がり、ドバイも60ドルとなってきたため、次週も仕切価格の値上がりが見込まれてきた。
 販売業者サイドも末端市況は下落傾向にあるため、まず130円/リットル割れの安値物を130円台に乗せることを狙っている。街道沿いの中心値は132~3円で130円台に乗せているが、安値は125~6円も散見されるため、これらの安値を130円台に乗せさせる。原油価格が値上がり必至となれば、本格的なユーザー転嫁に取り組むことになる。 原油価格も直ちに値上がりすることはなく、夏から秋にかけて60ドル/バーレル台を期待するムードもあったが、再び値上がりとなりそうである。
 原油価格の見通しが難しく、再三にわたってユーザー転嫁の準備に入ったが、取り止めを経ているため今回もよく見定めて対応することになる。それでも元売が追加値上げを打ち出せば、販売業者のユーザー転嫁の取り組みは本格化する。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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