2015.04.21 のニュース
業者、ガソリン転嫁に取組む 安値、130円台に乗せる~原油は連続値上がりの様相~
ガソリンの仕切価格が4月に入り、第1週と第3週で各1円から1円50銭の値上げが実施となり、通算で2~3円の値上げとなったことから、販売業者はユーザー転嫁に取り組むことになる。石油情報センターの15日発表の調査価格(13日)は平均で139円/リットルとなり、前週に比べ40銭の値下がりと3週連続の小幅値下がりとなっているが、仕切価格の値上げを受けてユーザー転嫁に取り組むことになり、安値の130円割れを130円に乗せることになる。原油価格もドバイは60ドル/バーレル台と値上がりしており、東商取のガソリン先物も61円/リットルへ値上がりしているため仕切価格は連続値上げの様相をみせている。まず下げ止めから安値物の底上げを図ることになる。
ガソリンの仕切価格は2週ぶりの値上げとなり、4月入りで通算2~3円の値上げとなる。末端市況は、昨年の夏から下落が続き170円/リットル相場から今年2月では134円へと値下がりした。2月からの仕切価格の値上げで3月には140円に戻したが、4月に入り139円へと値下がりしてきたものである。このままの状況だと更に値下がりが見込まれたが、ここにきて仕切価格が再び値上げに転じたためユーザー転嫁に取り組むことになった。
3月に入り、値下がりによって安値は130円を割って125~6円も散見する状況にあるため、まず安値を130円台に乗せ、中心値も134.5円を狙うことになる。
都心の堅調地区は140円台も残っているが、4月に入って下落してきたが、ここにきて仕切値上げ局面と様相が変化してきた。
原油価格がWTIで57ドル/バーレル、ドバイで60ドル台へと値上がりしてきた。原油上昇で東商取のガソリン先物も61円/リットルへと値上がりしており、仕切価格も値上がりの気運が出てきた。
販売業者サイドも当面は市況維持で臨んでいたが、原油価格の上昇から先物も値上がりに転じているため、ユーザー転嫁に取り組むことになった。
4月に入ってガソリン販売は天候不順などで低調であるが、前年4月は消費税の増税による駆け込み需要増の反動で落ち込んでいたため、これに比べると増販となるため、ここはユーザー転嫁でマージン確保を狙うことになる。