2015.08.28 のニュース
WTI反発39.31ドル 投資家心理の改善で買い戻し
25日のNYMEXの原油先物相場は、投資家の過度なリスク回避姿勢が後退したことから買い戻され、反発した。WTIの中心限月10月物の清算値は前日比1.07ドル高の39.31ドル。
中国人民銀行はこの日、金融機関の期間1年の貸出基準金利と預金基準金利をそれぞれ0.25%引き下げると発表した。中国当局による追加金融緩和を受けて、前日のリスク回避ムードが和らいだことから、買い戻しの動きが優勢となった。前日の大幅下落を受けた安値拾いの買いやショートカバーの買いが入ったことも相場を支えた。
ただ、中国の景気先行き不安や世界的な供給過剰懸念は依然根強く、上値は抑えられている。外国為替市場でドルが対ユーロで買い戻され、ドル建てで取引される原油に割高感が生じたことも売りにつながった。