2017.02.08 のニュース
灯油商戦はヤマ場に 仕切の大幅値上げを転嫁
灯油商戦は2月に入るとヤマ場を迎える。3月に入れば在庫調整も絡んで値下がりをみせるが、今のところ原油価格も50ドル/バーレル台で安定して推移しているため値下がりすることなく市況は維持されている。
原油価格の値動きに応じて先物、業転は小幅な値下がりとなっているが、49-50円/リットルで止まっている。
寒波到来で出荷は好調であり、12月販売は267万キロリットルで前年同月比で4.4%増、11月も177万キロリットルで25%の大幅増、今年1月も2%増が見込まれている。昨年11月が冷え込んだため大幅増販となり、16年の年間では1634万キロリットルで3%増となっている。灯油は天候次第と言われているが、寒波到来で久しぶりにプラスにと転じている。しかし、基調は電気ガスへの燃料転換が進んでいるため、マイナス見込みとなっている。造反といっても12月販売は300万キロリットルを割る最盛期は500万キロリットル低位であるため適正マージンを確保して増益に結びつけ、ガソリンの減販をカバーしたいところである。
12月のガソリン販売は469万キロリットルで1%減にとまり、まずまずの数量を確保したことになる。