2010.07.09 のニュース
原油小幅下落続く 先物も連動して下落 -業転は堅調で推移-
原油価格(WTI)は6日に71.98ドル/バーレルと72ドルを割り、6営業日連続して下落、1カ月ぶりの安値となった。為替も88円/ドルと円高で推移、コスト安となってきた。東工取の先物もガソリンは50~51円/L、灯油は49~50円、原油は39円と値下がりしている。業転(陸上)のガソリンは56円程度で推移している。仕切価格は小幅変動となっている。ニュー∃ーク市場は5日が独立記念日で休場となったが、アメリカの経済指標の悪化、株価の低迷を受け、原油は下落傾向をみせている。今のところWTIは70~80ドルの価格帯に収まっているが、中東物は70ドル割れとなっているため、今後の動向が注目される。
原油価格は小幅ではあるが連続して下落している。6日のWTIは71.98ドル/バーレルとなっているが、このまま下落を続け、70ドルを割ることになると、新しい価格帯に入るため、原油価格の今後の動向が気になるところである。
原油の下落によって、東京工業品取引所の先物も下落してきた。ガソリンは50~51円/Lとなり、原油は39円で、スプレッドは10円以上あり、元売のマージンは確保されていることになる。
末端市況も値下がりしているが、仕切価格も小幅ではあるが値下がりしているため、販売業者サイドもマージンは確保されている。安値地区は122円となっているが、都市部の堅調地区では130円台に乗せている。
また、6~7月から新々体系が導入され、ブランド料などが引き上げられていることもあり、仕切価格は実質的には値上げされているため、末端市況は値下げする余力はなく、現状を維持することになる。
原油価格が値下がりしても、仕切価格は直ちに値下げとならないため、販売業者も、原油の動向をみながら、慎重に注視することが大切となっている。