2011.04.05 のニュース
元売各社 仕切価格は据え置き 需給、業転の安定を見定める
JX日鉱日石エネルギーや出光興産などの石油元売各社は、2日(土)からの仕切価格改定は据え置きとしている。
東日本大震災が11日に発生したのを機に、仕切価格は、3月19日実施分から据え置きとしているもので、3週連続での据え置きとなっている。
各社とも市場連動制を維持するとしているが、足元の業転市況が指標価格として機能していないと判断して、仕切価格の改定を停止しているもの。
原油価格は、中東産が110ドル/バーレル前後へと高騰しているが、ガソリンなど石油製品の業転市況は、地震の影響で、供給不足の状況にあるため値上がりをみせているが、業転市況に連動すると、仕切価格は値上がりとなる。
仕切価格を値上げすると、供給不足を背景に、末端市況が値上がりすることになり、ユーザーから反発が強まるため、需給が安定するまでは、仕切価格の改定を見合わせることにしているもの。