日刊ニュース

2011.05.27 のニュース

ガソリン150円で1円下げ 5月通算では3円の値下がり 

石油情報センター調査(23日実施)によるガソリン価格(平均)は、150円となり前週の151円10銭/Lに比べると1円の値下がりとなった。5月2日が153円であったため、通算すると3円の値下がりとなる。東京は151円、神奈川は147円、千葉は147円となっている。仕切価格は14日、21日から連続して3~4円の値下がりとなっており、首都圏の街道沿いは145円か中心値、安値は140円の前半となっている。HC、量販店は140円を割り133円となっているため、下げ過ぎが心配されている。下落幅は5月初めに比べると10円というケースもあり、販売業者は経営難となっている。
 ガソリンの末端市況は急落している。原油価格が値下がりしたことを反映して、先物、業転市況が下落しているが、仕切価格の値下がりに比べると、末端市況の下落は大幅である。
 仕切価格よりも先物、業転市況が先行して値下がりしているもので、そのため業転玉を手当てしているHC、量販店の販売価格値下がりが大幅である。首都圏の街道沿いSSは140円台という状況となっている。
 系列の仕切価格は、業転市況を参考にするが、原油価格、他社の仕切価格動向をみて設定することになっており、加えて、ブランド料などを加算しているため、大幅な値下がりとはなっていない。
 そのため、末端市況の急落で、販売業者はマージンが減少し、逆ザヤ状態となりつつあり、経営難となっている。今後の仕切価格の動向が注目されるが、28日の仕切価格改定をみて、市況対策も再取組みとなる。
 いずれにしても、下げ過ぎの状況にあるのと、目安としていたボトム147円以上の維持が難しい状況となってきた。当面は現在の市況を維持することになるが、堅調地区は、これから下落することになりそうである。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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