日刊ニュース

2011.07.06 のニュース

当面は市況維持で乗り切る ~引き続きマージン確保へ~

ガソリンの仕切価格は、値下げ局面となってきた。7月に入り2日から1円/L程度の値下げとなり、6月の値上がり局面から7月は値下がり局面に変わってきた。原油価格が値下がり、国内の先物、業転市況が値下がりしてきた。だが、6月でユーザー転嫁が浸透、首都圏ではボトム148円相場が形成された直後であるため、仕切価格が値下がりとなっ
たが、ここは市況維持に努めマージンを確保することになる。販売業者は6月の仕切価格の値上げを受けて、ユーザー転嫁が月末で、ようやく目標を達成してきたため、ひと息ついたところであり、引続きマージンを確保したいところである。7月は夏場商戦がスタートするため増販を見込むため、価格競争が展開されることも心配である。ガソリン販売は天候に大きく影響を受けるため、昨年と同じような猛暑を期待している。
 ガソリンの仕切価格は値下がりとなってきた。原油価格(WTI)は6月上旬は100ドル/バーレル台で推移していたが、IEAが石油備蓄の放出を決めたことから、下旬
では90ドルへと下落した。ここにきて95ドル台に反発しているが、備蓄放出の効果
が出るのか、アフリカ、中東の政情不安が高まるのか、アメリカの景気動向などから今後の原油価格の値動きは不透明となっている。それでも国内の先物、業転市況は値下がりしてきた。6月は仕切価格が値上
がりしたが、7月入りで値下がり局面となってきた。
 6月のガソリン仕切価格は4日(土)から50銭~80銭/Lの値上がり、11日からは1円強、18日から2円の各値上げとなり、6月の月次の累計では3円50銭~4円値上がりとなった。仕切価格の値上げを受けて販売業者は、ユーザー転嫁に取り組み、首都圏では、130台の安値を一掃して140円台に乗せ、その後に145円、さらに148円を狙ったもので、一気に浸透してきた。石油情報センターの調査価格(27日)でも東京は151円、神奈川は149円と値上がりしてきた。
 その後の仕切価格は6月25日からは据え置き、7月は2日から1円程度の値下がりとなってきた。原油価格が6月下旬から値下がり、これに連動して先物、業転市況も値下がりしてきたためで、仕切価格も値下げとなった。しかし、小幅な値下がりであるため。こ
こは、我慢して市況維持に努めることになる。
 ただ、7月は夏場商戦のスタートでガソリン増販が期待される月であるため、価格競争が展開されることも予想される。今のところ猛暑が予想されているが、天候不順で大幅減販となると値下がりも心配される。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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