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「新年を迎えて」 2005年01月17日更新

遅ればせながら新年のお祝いを申し上げます。今年もよろしくお付き合い戴きたく。

さて 昨年は新潟中越で大型の地震災害があり 沢山の人々が被災しました。 その復興活動のために国や自治体から多くの支援が送られ またボランテイアの人々が全国から集まって活動しました。仮設住宅の建設も雪を迎える直前に完了し 一安心したものです。

ところがその後間もなく 今度はインドネシアのアチェ州沖合いで未曾有の大地震が発生し これに続いて大津波がインドネシアのみならず タイやインド・スリランカなど複数の国々を襲い 15万人を超す死者を数える大惨事が起きました。真に被災者の皆さんにはお慰めする言葉も見つからない 悲惨な有様です。改めて自然の猛威の恐ろしさを実感しました。

この被害の実態がはっきり掴めないままに地球は年を越しました。今年は酉年です。
はたして鳥は羽ばたくのでしょうか。それとも インフルエンザに罹るのでしょうか。
デフレ脱却が明確になる年という説とまだまだ楽観視は出来ないという説が混在しているようです。 

しかし経済面でいうなれば ここに来てこれまでとは はっきりと違う現象が現れています。 それは石油・石炭・製鉄原料などの基幹産業を支える資源が大幅に値上がりしていることです。 これは世界的に経済の規模が拡大しているためと思われますが
特に中国の経済膨張の影響が大きいようです。中国の経済がこのまま急速な成長を今後長期に亘って続けるとは思えませんが とにかく現在の資源に対する食欲は旺盛であり これが資源供給者を強気にさせているのでしょう。 

日本ではこうした資源高が国民の生活に直接強く影響するところまでは行っていませんが これは中間の産業が様々な努力により価格転嫁を極力抑えているからです。
しかし この努力にも自ずと限界があるでしょう。もし資源高が今年一杯続くようであれば(実際その可能性が高いように見える)あらゆる物価にこの影響が現れてくるはずです。 つまりデフレから一挙にインフレに向う可能があるということになります。今年は 終ってみればとんでもない大変化の年になっているのかもしれません。

(一本杉)

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