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古戦場 2008年03月14日更新

耳を澄ますとウオーと雄叫びが聞こえそう
山間に日を浴びて気持ちよさそうに田畑が横たわる此処は関が原、大阪方8万、徳川方7万が激突!家康が何故勝利したのかを確かめたくて風来坊は此処へ流れ来た。

信じられん戦場が縦横2キロ位の実に狭いところで両軍主力が激突!!鉄砲玉が雨あられ、槍と刀で白兵戦、人馬の悲鳴か凄まじかっただろう、承知のように小早川の寝返りで局面が急変し家康が僅か5時間で勝利した。
両軍の陣取りをみてドイツ陸軍の参謀メッケル少佐が西軍の勝ちとのたまったが現地で布陣を這いつくように歩きながらみると我には東軍の勝利が見えてきた。

家康の政略の勝利、ねね様(尾張)の淀様(近江)への勝利、武断派の官僚への勝利とか色々言われているが大きな決め手は石田光成が自分にロイヤリティの高い仲間で周りを揃え、寝返りが懸念される強力な西軍武将を結果的に遠いところに配置、一方家康は徳川に寝返った武断派を前線に揃え自らも身をその中に進め鼓舞し、強力な直臣やロイヤリティの強い部隊を左側、後方に新たな寝返り内応部隊(小早川1万5千、毛利3万)に細心の注意を払い、睨みを利かせた絶妙な不退転の布陣ではないか。
お友達内閣の西軍石田は合戦を知りぬいた現実感たっぷりの軍略家、知略家の前に滅びた。
又、光成の勝利には必ず次の関が原があるが家康にそれがないとの空気もながれたか。

家康は現場感を全面に大軍団を指揮していく、国造りも同じではないか。

年金が如何にいい加減か!徴税はシンプルも支払いは複雑なシステム、道路建設が如何にいい加減か!役所は仕事をばら撒いてポストを貰う、防衛省は・・・・、結構立派な大臣?も現場で何が起きているのか熟知していない或いはわかろうとする熱意が感じられない.現場感欠如の為に国民はやられ放題、不祥事が発生するたびに蜥蜴の尻尾(シッポ)じゃないシャッポ(大臣)切りを繰り返す。
大久保利通公以来の変わらない官尊民卑のなか、国民の声は流されてしまう。
トップは自ら現場を駆け巡らねば、リダーシップを発揮できず舐められてしまう「真実は現場にあり」だ。

我が業界も、需要減少下の過当競争、名ばかり管理職の労務、リテール特有のコンプライアンス、解決には現場感が決め手となるだろう「真実は現場にあり」だから。

                                風来坊47

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