日刊ニュース

2011.11.09 のニュース

ガソリン市況は横ばい 地域によってバラツキ ~値上げ、値下げが混在~

 ガソリン市況は、横ばいが続いている。仕切価格が小幅であるが値上がりしているため末端市況も地域によっては値上がりしている。安値地区は底上げされているが、他の地域が追随せず、結局は、値下げするケースもあり、横ばいとなっている。
 それでも8月初めから連続しての値下がりで、下げ過ぎとなったため販売業者のマージンは減少している。街道沿いの中心値は135円/L程度であり、140円台はない。調査価格では千葉が139円台であり、神奈川141円、東京が145円となっており小幅な値上がりとなっている。
 ガソリンの需給はバランスを保っており、大きく値崩れすることはないが、販売が伸び悩んでおり、増販を期待して価格競争が展開されることが懸念されている。11月は秋の行楽シーズンで、SSも増販を期待しており、数量確保を狙って、安値販売に取り組むケースも出てくる。
 12月は年末商戦となり、例年通りであれば増販が見込まれることと、灯油が需要期に入るため数量は確保できる。灯油商戦は、節電対策と灯油ストーブの増販を要因として今冬は増販が見込まれている。しかし関東地区の冷え込みが遅れており、販売業者にあせり
も出てきそうである。
 12月にガソリンと灯油が増販となれば、販売業者も一息つけるが、その前哨戦となる11月にガソリン市況対策を軌道に乗せたいところである。安値を底上げして12月に引継ぎたいものである。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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