2011.11.15 のニュース
ガソリン在庫20万KL割る 灯油は積み増し続く ~灯油 前年比では大幅増加~
ガソリン在庫が僅かであるが200万KLを割った。前年と同水準で推移しているが、販売は前年に比べると低調である。
各油種とも東日本大震災を機に減販が続いているもので、上半期は前年比で4.4%減となっている。
省燃費車の普及、若者のクルマ離れ、オーナードライバーの消費節約などの傾向が続いていることも、減販の要因となっている。それでも12月に入れば、年末商戦となるため増販が期待されている。
灯油は在庫積み増しが行なわれている。震災の影響により東北地方の安定供給を優先することもあり、東北地方の油槽所などに積み増しとなっている。JX日鉱日石エネルギーの仙台製油所、コスモ石油の千葉製油所が操業停止しており、早めの積み増しとなったも
ので、前年と比べると高水準の在庫となっている。
ただ、関東地方の冷え込みが遅れていることが気掛かりとなるところである。最近は寒波の襲来が徐々に遅くなって来ているが、それほど問題視することはない。暖冬のため販売業者にあせりが出て、灯油を安く売りに出るケースは今のところみられない。
現在、灯油の仕切価格は連続して値上がりしているため、これからが相場つくりの時期に入るが、シーズンスタート価格の設定がポイントとなる。現時点では、SS店頭で目玉商品として安値販売をしている様子は見当たらない。