2011.11.16 のニュース
灯油仕切価格は連続値上げ 通算7円の大幅上げ ~シーズン前で相場づくり~
灯油の仕切価格は10月中旬から連続値上げとなっている。12日からの灯油の仕切
価格は約2円、ガソリンが約1円の値上がりとなり、灯油の値上げ幅の方が大きい。そのため「灯油高のガソリン安」の価格体系となっている。灯油の業転市況、先物は69円となっており、シーズン入りに備えている。
原油価格は、11日のWTIが98.99ドル/バーレルと100ドルに迫っており、中東産は111ドル台と値上がりしてきた。灯油の仕切価格は連続して値上がりとなっているもので、今後も値上がりが予想されている。ガソリンの仕切価格は、値上がりが遅れ
ており、末端市況は横ばいが続いているが、灯油の値上がりは急であり、市況対策も再取組となる。ただ、関東地区の冷え込みが例年より遅れていることが懸念されるところである。それでも業転、先物市況は値上がりしており、末端市況も値上がりしながらシーズン
入りとなりそうである。
在庫は、前年に比べると大幅に多いが、これは東日本大震災の影響で東北地方の安定供給を優先して早めに積み増ししたもので、在庫増ではなく、需給はタイトであり、今後は値上がりする見込みである。冷え込みは遅れそうであるが、来週あたりからの冷え込みが
期待される。寒波の襲来が待たれるが、シーズン入り直前であるため、在庫増も問題はない。
ガソリンは横ばいで推移しているが、灯油の荷動きが本格化すれば、灯油に連動してガソリンも値上がりが見込まれている。