2011.12.07 のニュース
灯油 値動き活発化 寒波襲来で需給は締まる ~末端価格は100円~110円/L~
関東地区も冷え込み、灯油の荷動きが活発化してシーズン入りとなった。灯油は11月で仕切価格が平均で5円程度の値上がりとなっており、末端市況も値上がりしてきた。石油悄報センターの調査価格(11月28日)では、SS店頭平均が約89円/L、配達が96円となってきた。都内ではSS店頭が90円以上、配達は100円~110円相場となっている。仕切価格は75円程度、業転市況は70円程度となっており、これからが本格的な商戦入りとなる。
原油価格は、WTIが100ドル/バーレル台に乗せており、値上がりしている。中東産は108~109ドルと横ばいで推移している。WTIが値上がりしたことで、双方の価格差は圧縮されてきた。今後の見通しは難しいが、これから需要期に入るため堅調に推移しそうである。それでも100ドル台の高値が続きそうであり、年末の市況対策はマージン確保で取り組むべきである。
首都圏の街道沿いSSのガソリンは、11月でボトム価格を140円台に乗せたが、ここにきて値下がり傾向も出てきた。再び140円割れも散見されているが、中旬には再度値上げを狙うことも見込まれており、微妙な状況にある。今後の仕切価格、業転市況の動向に影響してくるが、このまま市況維持で対応するのか、値上げ挑戦するかは、今後の販売業者の思惑にかかってくる。
石油情報センター調査(11月28日)では143円の横ばいとなっており、上旬に比べると1円の値上がりで止まっている。これからが年末商戦の本場であるため、販売業者間に思惑が働く。増販を狙えば市況維持か、値下げとなる。マージンを確保すれば値上げとなるが、その判断は今週中となる。