2011.12.13 のニュース
ガソリンは市況維持へ 年末商戦のヤマ場で牽制
12月も中旬となり、これからガソリンの年末商戦のヤマ場に入ろうとしているが、景気回復が遅れ、個人消費も伸び悩んでいるせいか、ガソリン販売が低調である。
これから年末にかけて、クルマの利用も増えるが、節約と省燃費車の普及もあって、前年に比べるとガソリン販売量はマイナスである。
ガソリンは、11月に入り仕切価格の値上げを受けて、末端市況も値上がりとなったが、12月に入って下落傾向をみせている。東京、神奈川、千葉では、小幅であるが値下がりしている。
原油価格は中東産が110ドル程度で推移しているため、本来ならば、市況立て直しを図る時期にあり、ガソリン販売は前年に比べると低調であるが、これから年末にかけては、1年間で一番販売増が期待できる時期であるため、市況立て直しでマージンを確保するより、販売業者間でも増販を見込んでいる。
今後は冷え込みが厳しくなり、灯油が増販となり、需給がタイトになると、ガソリン価格が値上がる可能性も出てくる。今冬の灯油増販の思惑が強いこともあるが、思惑が外れると、ガソリン市況に影響しそうである。