日刊ニュース

2012.01.11 のニュース

年明け製品需給は安定 10月~12月の業績は予想通り ―元売、マージンを確保へー

 原油価格は小幅な変動で推移し、元売は製品マージンを確保しているが、年末にガソリン価格が下落したため、販売業者のマージンは減少している。
 原油価格が比較的安定して推移しているため、仕切価格も11月~12月はほぼ横ばいで推移している。製品需給も安定して推移し、元売は予測通りの利益を確俣しているため、今後の1月~2月の売上増に期待がかかる。今年に入り、WTI原油価格が100ドル台に乗せ、高値で推移しているため、在庫評価損の発生もなく、このまま無難に乗り切りたいところである。
 1月~3月の需給の焦点は灯油と重油になるが、灯油は寒さ次第であるが、年明け後は冷え込みが厳しくなってきた。しかし、大幅な増販は期待できないが、市況は維持している。仕切価格は12月で小幅な値下げとなったが、問題なく経過している。
 C重油は電力用が増販となっているが、輸入で対応していることもあり、国内生産は大幅増産とはならず製品需給は安定している。当初は、C重油増産で需給緩和が懸念されたが、小幅な増産にとどまっている。
 ガソリンは在庫が低水準で推移しているが、年末時、販売業者が増販を狙い価格競争を展開して、一部で販売価格が下落したが、今月中旬以降に市況立て直しの動きが出るものとみられる。結局、安値販売しても増販には結びつかず、適正マージン確保を優先する
方向となってきた。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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