日刊ニュース

2012.01.23 のニュース

ガソリン市況は値上がり ボトム143円が浸透へ ―年末の下落分を回収―

 首都圏のガソリン市況は、値上がりの方向となってきた。イランの核問題で原油を禁輸とする制裁措置のため原油価格の値上がりが見込まれることと、年末に下落した市況を底上げするものである。
 年末年始の増販狙いで、一部では価格競争が展開されたため末端市況は下落した。昨年12月入りでは街道沿いも140円台に乗り、ボトム価格は143円以上に値上がりした。しかし、年末商戦で価格競争が展開され。一気に140円を割り込み、安値は135円と値下がり、中心値も138円となってきた。
 そのため、再度、ボトム143円以上を狙って相場づくりに取り組むことになった。今のところ浸透しつつある。これからは、ガソリンは、不需要期となるため、販売数量は伸びず、厳しい状況が続くが、マージン確保を優先することになった。
 一方、灯油は、需要期であり、増販が見込まれる。冷え込みが厳しく厳冬となっており、仕切価格も値がりとなっている。そのため再度、値上げに取り組むが、本格的なシーズンは2月末までであり、これからが最後のヤマ場を迎える。在庫は高水準であったが、取り崩しとなってきた。このまま冷え込みが続けば問題なく経過しそうである。増販になり、供給不足になれば増産対応、輸入ということになるが、これからが在庫を見ながらの商戦となる。関東以西も冷え込みが厳しく、荷動きは活発化しているため需給は締まり値取りができる環境となってきた。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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