日刊ニュース

2012.01.25 のニュース

ガソリン値上げ軌道に乗る 原油値上がりが見込まれ ―灯油は寒波襲来で需給絞まるー

 首都圏のガソリン市況は1月入りで値上がりしてきた。街道沿いのボトム価格は143円となり、昨年末で140円割れの下落分を回収する動きをみせている。ここにきて5円程度の値上がりとなっている。
 寒波の襲来で全国的に冷え込み、灯油の荷動きも活発化している。在庫も取り崩し時期となり、業転市況は値上がりしており、仕切価格も上昇してきた。灯油が増販傾向をみせており、需給も締まってきたこともあり、ガソリン市況も値上がり傾向となってきた。
 加えて原油価格は中東産は110ドル/バーレル台の高値で推移しているため、今後もイラン情勢次第で値上がり続くとの見通しから、ガソリン市況の値上げで販売業者の足並みが揃ってきた。原油価格はWTIが、ここにきて100ドルを割っているが、ブレント、中東産は110ドル台の高値を維持している。日本の輸入原油価格は中東産に連動するためコスト高が続いていることと、原油の値上がりが見込まれることから早めに市況対策に取り組むことになった。
 昨年末、販売低調のために街道沿いSSでは価格競争が展開されて、市況が下落し140円を割り込み、135~8円へと下落したためマージンは大幅に減少している。仕切価格は、小幅な変動となっているが、SSは経営難となってきたため、1月入りで市況対策
に取り組むことになった。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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