日刊ニュース

2012.01.30 のニュース

ガソリン市況対策仕上げ 量販店の動向に注目 ~元売販売子会社は率先垂範~

 ガソリン市況は、ボトム143円/L相場が形成されつつある。昨年末には135円~136円と下落したため、これらの地区では一気に5円以上の値上がりとなることで、ユーザーからの反発が懸念される。
 灯油は、寒波の居座りにより荷動きが活発化しているため、その影響でガソリン、中間留分の需給が締まっており、値上げが可能な環境づくりが整えられている。
 現在、灯油、A重油、中間留分は値上がり傾向をみせているため、一斉にガソリンの値上げも達成されるとみられている。
 先物、業転市況は、「ガソリン安の中間留分が高い」という冬場の相場が形づくられている。灯油シーズンのヤマ場は2月末までであり、これからガソリンも値上げする局面となる。
 同時に、元売販売子会社、量販店の動向が注目されているものの、元売販売子会社は積極的に市況対策に取り組むケースもある。反面、増販を狙い、安値攻勢をかけることも多い。
 また、量販店となると、大半は増販志向であるため、周辺SSよりも割安感な販売価格を提示しているケースが多い。経営方針が薄利多売であるため、販売が減少すると、さらに安値攻勢をかけてくることから、周辺SSでは警戒感を強めている。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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