日刊ニュース

2012.01.31 のニュース

ガソリンマージンで議論再燃 元売が黒字、販売業者は赤字 ~元売、価格体系見直しが寄与~

 ガソリンの仕切価格と業転市況との価格差が5円程度で推移している。これ以上価格差が拡大すると、市況対策に影響してくる。
 元売が仕切価格を見直して、ブランド料を2円~4円に引き上げたことから、価格差が拡大しているため、販売業者からは大幅な価格差が生じれば、差別対価であるとの反発が出るおそれがある。
 現時点では、4円~5円の価格差であるため、大きな反発は出ていないが、今後、販売減となり、供給増ともなれば、業転市況の値下げ攻勢により、価格差が拡大することが懸念される。
 寒気の居座りにより、灯油の荷動きが活発化しており、ガソリン需給が締まっているため、現在のところ業転への出回りは少ないとみている。そのため、ガソリン市況を立て直す時期となっており、安値物を底上げして、ボトム143円/Lを狙っている。
 ただ、業転と仕切価格との価格差は2円程度が限界とみられている。この価格差が拡大するとHCなどの販売価格が安値となるため、系列SSはマージンが確保できずに苦境に陥り反発もでてくる。そのためにも、市況対策を慎重に行なうべきである。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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