日刊ニュース

2012.02.14 のニュース

ガソリン市況下げ止め 仕切価格は値上げへ ~原油、先物は上昇気運~

 ガソリン市況が1月下旬に急落した理由は、販売数量が減少したことを受けて、販売争が激化したためである。街道沿いのSSでは、143円相場が一気に崩れ、135円~138円にまで下落した。仕切価格が横ばいから小幅値下げとなったことから、値下がりに拍車がかかった。
 しかし、原油価格が値上がり、東工取の先物も値上がりに転じたことから、仕切価格も11日から1円強の値上がりとなってきた。前週が小幅値下がりのため、値上がり幅は相殺されるが、ようやく値上がりの時期となり、ユーザー転嫁の準備に入る。
 灯油シーズンが終りに近づいたことから、元売は灯油からガソリン中心の販売に切り替えていくことになった。
 そのため、これから「ガソリン高の灯油安」の体系に移行する。3月に入れば、春の行楽、春休みのシーズンとなり、車の利用も期待されるため、ガソリンの増収が見込まれる。
 前年と比べると減販はやむを得ないが、前年3月は東日本大震災の影響もあって、前年比で4.5%減となり、発射台が低いため、今年はプラスに転じることが予想される。既に、東工取の先物ガソリンが67円となり、灯油68円に迫ってきた。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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