日刊ニュース

2012.03.05 のニュース

ガソリン150円相場へ 適正マージン確保を狙う ~ユーザー転嫁を急ぐ~

販売業者は、ガソリンのボトム価格を来週にも150円/L相場に乗せようと取り組んでいる。これは仕切価格が連続して値上がりしていることによるもの。また、これまでのマージンの減少を一気に取り戻す意味でもある。首都圏の街道沿いのSSでは、147円
相場に取り組んでいるが、今後150円台に乗せ、ユーザー転嫁を急ぐ。仕切価格の値上げを受けて、石油情報センターの調査価格(2月27日)では、全国平均が146円へと値上がり、東京が149円、神奈川が146円、千葉が143円と前週に比べて2円~3円の値上がりをみせているが、今後さらに、値上げを目論んでいる。この調査価格は現金価格のため割高となっているが、東京では次週から150円相場となりそうである。
 原油価格が急騰しており、WTIが107ドル/バーレル台に、中東産が120ドル台に値上がりし、為替が81円/ドルと円安傾向となり、それに伴いコスト高となってきた。
 そのため、仕切価格も11日から連続して値上がりし、SSの全国平均価格が146円/Lとなり、昨年9月20日以来の水準まで戻してきた。そのため、先物、業転市況も値上がりしてきた。
 ガソリン末端市況は1月末から2月にかけて急落し、街道沿いのSSでは140円を割って135円に、HC、量販店も130円を割って129円と下落した。
 しかし、2月中旬に仕切価格が値上がり、街道沿いのSSも140円~143円、145円、さらに147円と値上がり続けた。HC、量販店も133円~136円と値上がりした。
 販売業者サイドも仕切価格の値上げを機に、適正マージン確保のため、一層値上げに取り組んできた結果である。
 現在、ガソリン在庫は197万KLで200万KLを割る低水準となっており、需給はタイトな状況下にある。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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