日刊ニュース

2012.03.08 のニュース

ガソリン150円相場浸透へ 安値物も直ちに追随 ~業転、先物市況は130円台へ~

ガソリンは150円相場となってきた。仕切価格が3日から3円50銭/Lの大幅な値上げが実施となったことによる。仕切価格が134円となり、これに10円以上のマージン、消費税6円を加算すると150円となる。街道沿いのSSでは、ボトム価格を152円に目論んでおり、安値では130円台も散見するが、周りの状況をみてから値上げ追随することになる。現在、業転市況が129円、先物市況が131円と値上がりしているため、末端の安値物は140円台に乗せることになる。仕切価格は、2月11日から4週連続して値上げとなり、累計では10円程度の値上がりとなった。背景として、原油価格は中東産が120ドル/バーレル台、為替が81円/ドルと円安傾向となり、それに伴いコスト高となっている。約1ヵ月で10円の大幅な値上がりとなったガソリン価格は、昨年の東日本大震災後の4月の水準に戻った。
 ガソリン市況は1月下旬が135円~138円/Lであったものが、一気に150円台となってきた。
 1月が安値であったため、140円台に乗せてもユーザーの反発は少なかったが、150円台となると、ユーザーの反発は厳しくなるとみられる。
 現在、販売が低調であるため高値感が浸透して、買い控えが懸念される。これから、春休みや行楽シーズン、さらに復興景気も見込まれるためSSは増販を期待しているが、150円相場に対して、販売減も考えられる。ガソリンの大幅な値上げは、今後の個人消費、物価にも影響を及ぼす可能性も出てくる。
 一方、原油価格はイランの核開発疑惑問題で、欧米諸国との対立が表面化すると、急騰するとの見方が大勢である。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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