日刊ニュース

2012.03.14 のニュース

ガソリン転嫁が続く ボトムは155円相場へ ~仕切価格は5週連続値上げ~

 ガソリン市況は値上がりしており、街道沿いでは152円/L相場となってきた。2月からの仕切価格の連続値上げを受けてユーザー転嫁が浸透している。さらに10日から2円50銭の値上げが実施となるため末端市況は155円相場となりそうだ。原油価格は中東産が120ドル/バーレル台、為替が81円/ドルと円安となり、コスト高となっていることが仕切価格の値上げ要因となっている。原油価格の見通しは難しいが、イランの核開発疑惑問題で禁輸制裁が実施となれば供給面で支障がでることも考えられ、アメリカの株価上昇で景気が回復することになればさらに値上がりが見込まれる。加えて国内のガソリン在庫が低位となっており先物、業転市況も値上がりしている。ガソリンの元売在庫(3日)は186万KLと190万KLを割り込んでおり需給はタイトになっている。元売の市中買いもあり、海上(バージ)が高値となっており、業転市況は堅調に推移しそうである。ガソリン市況は、2月から値上がりとなってきた。仕切価格が連続して値上がりしており、3月に入りボトム価格は150円台に乗せている。原油価格は中古産が120ドル台に乗せており、新しい価格帯に入った。為替も81円/ドルとなり、78~79円(1~2月)に比べると円安となってきた。元売も原油高、円安のコスト増を転嫁するため仕切価格の値上げを連続して実施しており、販売業者もユーザー転嫁に取り組んでいる。
 ガソリンのボトム価格は152円で浸透しており、さらに155円を狙う。原油価格の値上がりで東工取の先物のガソリンは78~9円/L、原油は63円と高値となっている。
 そのため今後も仕切価格は値上がり傾向を強めており、状況が大きく変化してきた。ガソリン在庫も低位り190万KLを割っており、タイトとなっている。末端市況は、連続して値上がりとなっている状況で、首都圏の街道沿いのボトム価格は155円台に値上げとなる。
 1月末では140円割れであったが、2月で150円に乗せ、さらに155円と値上がりする勢いをみせている。ただ、150円台の乗ると高値感から販売数量が減少するとの懸念もあり、今後のユーザー転嫁は難航が予想される。販売業者は、仕切価格の急な値上げに戸惑いながらも、転嫁に取り組むことになる。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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