2012.03.23 のニュース
ガソリンボトム価格158円 今後も上がりが続く ~都心部は160円台へ~
ガソリン市況は仕切価格の値上げを受けて、街道沿いSSのボトム価格は158円/Lへと値上がりしてきた。都心部では160円に乗せている。仕切価格は17日から3円の値上げが実施となったが、2月11日(土)から連続6週にわたって値上がり、累計で約15円50銭の値上がりとなっている。3月に入ってからは、3日から3円50銭、10日から2円50銭、17日から3円の各値上がりで、累計で9円の値上げとなっている。ボトム価格は3月初めに152円となり、その後155円、158円と連続して値上がりしている。だが、仕切価格の値上げは土曜日からの実施となるが、ユーザー転嫁は、即日実施ではなく翌週の火、水曜日となるため実質1週間程度は遅れる。そのため今後も値上げが必要となる。石油情報センターの調査価格(12日)は平均が153円で前週に比べて3円の値上がり、東京は156円、神奈川が153円へ値上がりしている。
ガソリンの仕切価格は、17日から3円の値上げとなった。原油価格が高騰しており、為替が円安に転じたためコスト高となっているが、販売業者にとっては予想外であり、戸惑いもある。仕切価格の値上げ実施に際して、ユーザー転嫁は、遅れており、末端市況今後も値上がりとなる。今回の3円値上げで仕切価格は142円~143円となっており、販売価格を160円に乗せないと適正マージンは確保できない。
相次ぐ仕切価格の値上げで、販売業者はユーザー転嫁に毎週取り組んでいるが、どうしても値取りが遅れることになる。仕切価格の値上げが土曜日からであるが、小幅な値上げとなると転嫁を見送るか、翌週の火、水曜日にと遅れることが通例となっている。
仕切価格の値下げの場合は、即値下げせずに様子をみることでマージンを確保するケースもあるが、大半は先取りして値下げすることになる。最近の連続値上げは、在庫が低在庫であり、需給もタイトであるため浸透している。原油高と円安が重なり、仕切価格は2月~3月で15円/L以上の値上がりとなる。末端市況は、石油情報センターの調査価格の平均で153円となっているが、今後もユーザー転嫁が続き回収を急ぐため、値上がりすることから160円台が見込まれる水準となってきた。
租税特別措置法では「ガソリン価格が160円を3力月連続して超えると従来の暫定税率分(25円)を引き下げる」ことになっている。政府は財源難からこの条項を発勤しないとみられるが、ガソリン高についてユーザーも関心を持ってきた。