2012.04.25 のニュース
ガソリン値下がり続く 今週が市況形成のヤマ場 ~連休商戦直前で底固め~
ガソリンの仕切価格は21日(土)から、2円~2円20銭/Lの値下げとなった。値下がりは3月31日から4週連続の値下がりとなり、累計すると約6円の値下がりとなる。この2週間では約5円の値下がりとなるため、末端市況は、今週も値下がりしそうである。首都圏の街道沿いは151円と150円台を維持しているが、今後は値下がりして150円割れが増加しそうである。量販店は146~7円となっており、今後も値下がりしそうであるが、連休商戦入り直前であるため、今週末の市況がどの水準で収まるかがポイントとなる。注目は28日(土)からの仕切価格改定となるが、大きな変動がないものとみられるため、今週の市況をそのまま連休も維持することになりそうである。今週の市況が注目される。
ガソリン市況は、みずほ総合研究所の週動向調査(16日)でみると、全国平均157円/Lで、前週に比べ1円の値下がりなっている。この調査価格では、2~3月の値上がり局面では毎週3円程度の大幅な値上がりとなり、2月中旬の143円から3月末の158円まで値上がりし、累計で15円の値上がりとなった。一方、仕切価格は2月~3月で15円~16円の値上がりとなり、末端市況も、ほぼ同額の値上がりとなったためユーザーに転嫁したことになる。
4月に入ってからは一転して値下がり局面となり、価格競争の激しい街道沿いは、値下げが勢いづいている。原油価格が下落したことで業転市況が値下がりしてきたためいガソリン市況は値下がりしてきた。
3月には、一時160円に接近するまで値上がりしたため、ユーザーの節約志向が強まり、減販となると懸念されたが、150円前後に値下がりすることで、需要回復が見込まれてきた。しかし、石油業界としては需要回復は歓迎するが、下げ過ぎには警戒をしている。
仕切価格の値下がりによって末端市況が値下がりすることは当然の成り行きであるが、値下がり局面での安値競争の激化が懸念されている。すでにその兆候が出始めており、街道沿いでは150円前後に下落してきた。HC、量販店は145円程度に値下がりしており、連休商戦を直前にガソリン市況は流動的となりそうである。この段階で下げ止めにし、現在の市況を維持することで、連休商戦を乗り切りたい。