日刊ニュース

2012.05.30 のニュース

ガソリン市況続落 道沿い140円台の攻防 前週で3円程度の値下げ~

ガソリン市況は下落が続いている。首都圏の街道沿いでは、中心相場は142円~143円/Lとなり、今週は140円の攻防となる。セルフが140円、量販店の安値は134円~135円となり、前週比で2円~3円値下がりしている。原油価格の値下がりによる仕切価格の連続値下げを反映したものであり、26日からも1円から1円60銭の値下げとなったため、今後も末端市況の値下がりが続くことになる。ガソリン市況は、みずほ総合研究所の調査価格(21日)は平均で149円となり、前週に比べ3円の値下がりとなった。150円を割ったが、今後も値下がりが見込まれる。6月は入梅となるため販売が減少し、仕切価格の値下げが重なることで末端市況は値下がりする。ここで販売減への対応を急ぎ過ぎると、価格競争に発展することが懸念される。このままの状況が続くと6月は市況下落と販売減という厳しい時期となるが、市況を下げ過ぎず、いかにマージンを確保するか正念場となる。
 ガソリン市況は下落が続いている。4月から値下がりが続いているもので、みずほ総合研究所の調査では4月初めの158円から149円へと9円の値下がりとなった。実勢市況は10円以上の値下がりとなっており、さらに値下がりが見込まれている。原油価格も
下落が続いており、これに連動して先物は66円、業昿市況も120円(税金込み)と同様に値下がりしている。
 石油製品は、不需要期に入っており、製油所の定期修理時期にあるが、業転市況も「海上安の陸上高」の通常の体系で推移しており、値下がり局面であるため需給は緩和している。ガソリン販売は、これから入梅となるため、6月に入ると減少する。さらに市況下
落の影響を受けるため、6月は厳しい時期となる。例年、市況は下落する傾向にあるが、今年は仕切価格の値下げ基調が続くため、末端市況の下落に拍車がかかりそうである。
 この6月を乗り切ると、その後は7月~8月の需要期に入るため荷動きは活発化する。夏の後楽シーズン、お盆の帰省のためのドライブなど、増販への期待が高まり、市況対策も打ち出される。そのためには6月の市況が。どこまで維持できるかが焦点となる。
 今後も市況を下げ過ぎることなく、適正マージンを確保することに専念すべきである。安値で販売しても、増販は期待できないことを改めて認識し、市況維持に努めるべきである。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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