2012.06.04 のニュース
ガソリン市況対策に取組み 新たな相場づくりを模索 ~原油価格の安定推移がカギ~
みずほ総合研究所の調査によると、4月の石油製品仕切価格は、ガソリンが136円20銭/Lとなり、前月比では50銭値下がり、前々月比では9円90銭値上がりとなっている。東京は135円60銭となり、前月比では90銭値下がり、前々月比では9円90銭値上がり。軽油が82円30銭/Lとなり、前月比では10銭値上がり、前々月比では8円30銭値上がりとなっている。東京は81円40銭となり、前月比では80銭値下がり、前々月比では8円10銭値上がり。灯油が76円40銭となり、前月比では1円60銭値下がり、前々月比では4円値上がりとなっている。東京は80円30銭となり、前月比では1円80銭値下がり、前々月比では3円50銭値上がり。現在のガソリン市況は今年2月の水準に近づきつつあるが、仕切価格は2月に比べると、現在はまだ10円程高い。
ガソリン市況が続落しているが、仕切価格が下げ止まるか否かがひとつのポイントとなる。仕切価格が安定推移することで、販売業者が市況対策に取り組む姿勢も強まる。
みずほ総合研究所の週動向調査(28日)では、ガソリンの全国平均価格が147円/Lとなり、前週比2円値下がり、4月初めの158円に比べ11円の下落となった。
このまま値下がりが続けば、今年2月時点の143円相場になることから、先回りして一応143円を目安に市況対策に取り組むことになる。
だが、中東産の原油価格が100ドル/バーレル強、WTIが90ドルを再び割り込み、為替が79円/ドル、足元の状況は引き続き下落傾向にある。東工取のガソリンも63円
~64円と下落している。末端市況は150円を割って140円台となり、業転は134円~135まで下落している。
原油価格の見通しは政情が絡んで難しいが、動向を注視しつつ、新たな市況対策に取り組む必要がある。