2010.06.23 のニュース
製油所定期修理明け目前 今後も減産対応で臨む -灯油在庫は積み増しへ-
製油所は定期修理時であり、稼働率は約64%と低位で推移しているが、定期修理を除く実稼動は83%となっている。そのため需給はバランスを保っているが、6月末には定期修理が明けるため、7月以降の各社の需給取り組みが注目される。各社は、引き続き減産で対応するが、ガソリンの夏場商戦での需要の回復、製品輸出増に期待をかけている。製品輸出の増加は、中国、インドなどの新興国の経済成長の維持、アメリカの景気回復、ギリシヤの財政危機からの脱出などが絡んでくる。国内需給は灯油・A重油が不需要期であるため、販売不振が続く。灯油は、今秋のシーズンに向けた在庫の積み増しが始まるため増産となる。ガソリンは夏場商戦に入るため増販が期待されるが、天候と個人消費の伸びが絡んでくる。天候は神だのみとなるため自然体で臨むしか方策はない。あとは景気回復による個人消費の伸びを期待することになる。