2012.06.21 のニュース
WTI反落83.27ドル
18日のWTI7月限は前週末の84.03ドル/バーレルより反落し、終値は0.76ドル値下がりの83.27ドルに収まった。
WTIの先物相場は、8月限が83.60ドル、9月限が83.93ドル、10月限が84.23ドル、11月限が84.56ドル、12月限が84.88ドル、1月限が85.18ドルで取引を終えた。17日のギリシャ議会の再選挙の結果、ギリシャのユーロ圏離脱懸念は後退した。一方、スペインやイタリアの長期国債利回りが上昇(価格は下落)するなど、ほかの南欧諸国の財政状況への作疑感が一層強まった。
これらの欧州債務問題が世界的な景気減速につながり、原油需要が伸び悩むとの見方が売りを誘った。さらに債務不安を背景に、投資家は損失リスクを回避するため、価格変動リスクが大きい原油を手放した。
また、イランの核開発疑惑を巡る米英ロシアなど6力国との協議が、この日再開した。同協議でイランと欧米の関係が悪化すれば、イラン産原油の供給減少が長引くとの観測が相場を支える一面もあった。