2012.06.25 のニュース
ガソリン下げ止め見込む 仕切価格は小幅変動に ~だが原油の再下落も懸念~
ガソリン市況は、原油価格が比較的安定して推移していたため、横ばいで推移するかとみられていたが、20日WTIが81.80ドル/バーレルと前日に比べて2.23ドルの下落となり、これを受けて、21日の東京工業品取引所のガソリン先物市況は、60円/Lを割って59円まで値下がりした。原油価格はギリシャの再選挙の結果、ギリシャのユーロ圏離脱が回避されたとの見方から、今後下げ止まりになると見込まれていた。しかし、今回のWTIの大幅下落によって中東産、ブレントの価格への波及が非常に注目される。仕切価格改定が16日からほぼ据え置きとなり23日から小幅変動にとどまるものと見込まれているが、今後、原油価格が再び下落することになれば、市況に大きな影響を及ぼすことになる。
ガソリン市況が下落しているが、下げ止めが見込まれている。今後の仕切価格改定では、据え置きもしくは小幅な変動となりそうである。
原油価格は20日、WTIが急落したが、木村石油連盟会長は、「原油価格は90ドル~100ドル/バーレルで推移する」とみており、これまで以上の大幅な変動がない限り、
ガソリン市況は安定しそうである。
ガソリン価格下落については販売減少が拍車をかけており、需給緩和が要因のひとつとなっている。
4月~6月は不需要期であると同時に、予想外の減販で推移したため、今後の夏場商戦の7月以降に増販の期待をかけている。
元売サイドの業績は原油価格下落で、現在、在庫評価損が発生しており、そのうえ、現行の割高の原油を処理しているため、コスト増となっている。そのため、厳しい状況となっているが、今後はコスト回収を図って、市況対策に取り組むことになる。