2012.06.26 のニュース
原油急落 ガソリン市況見通し難
ガソリン市況が下落しているため、安値のHC、量販店では130円/Lを割っている。街道沿いのSSは135円相場が中心であるが、原油価格の下落により、今後の動向が注目される。
原油価格は、ギリシヤの再選挙で財政緊縮派が勝利し、ユーロ圏離脱が回避されたことで、下げ止まるとみられていたが、ここへきて急落となった。WTIが80ドル/バーレルを割る相場となり、中東産も連動して値下がりとなってきた。
国内のガソリン市況も下落したものの、安定化の方同にあったが、原油価格の急落で東京工業品取引所の先物市況も下落するなど、値動きが流動的となってきた。
また、ガソリンは不需要期で減販であることから、陸上物は低迷しており、元売各社が市中買いに出たこともあり、「海上高の陸上安」の体系となっていたが、今後は海上物が下落することで、徐々に正常に戻ることになる。
7月に入れば、夏場の需要期となるため増販が見込まれるなど、環境が整備されてくるが、原油価格の急落で、市況の見通しが難しくなってきた。