日刊ニュース

2012.07.19 のニュース

ガソリン市況は安定 ボトム価格138円を維持 ~仕切価格、値上げ直後に下げ~

 みずほ総合研究所の市況調査(9日)は139円で前週に比べて1円の値下がりとなった。仕切価格は7日から2円の値上げとなっており、本来ならば末端市況は値上がりするところであるが、これまでの下落傾向の流れを受けて、値下がりとなったもの。だが、富
山、岡山、和歌山、北海道の4県では値上がりしており、他県では値下がり幅が縮小傾向にあるため、次回調査(17日)で値上がりが見込まれている。
 また、仕切価格の値上げは土曜日からであるが、ユーザー転嫁は即日実施ではなく、安い在庫がタンク内に残っていることなどから値上げが火曜日にズレ込むことも、調査価格が値下がりとなった要因である。
 7日の仕切値上げ2円分のユーザー転嫁が実施されている最中ということを考えると、値上がり基調への反転が期待できる。
 しかし、末端市況の値上げ直後の14日から、再度1円値下がりとなったため、今後の動向が注目される。
 4月以降、値下がりが続いたが、ようやく反発の時期に入ったと思われユーザー転嫁に取り組んだが、その直後の値下げとなっため、販売業者も戸惑いをみせている。
 今後の原油価格の動向に左右されるが、これから夏場商戦の本番に入るため、市況は維持されそうである。ガソリン販売は、減少傾向を強めているが、安値販売で増販を狙うよりも適正マージンの確保に努めるべきである。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
〒112-0004 東京都文京区後楽2丁目22-3
TEL:03-3814-4728
FAX:03-3814-4745
ユーザーID:
パスワード:
ログインする
e-BISTRADE