2012.07.20 のニュース
WTI続伸89.22ドル 米株式上昇と追加緩和期待で
17日のWTI8月限は前日の88.43ドル/バーレルより続伸し、終値は0.79ドル値上がりの89.22ドルに乗せてきた。
WTIの先物相場は、9月限が89.54ドル、10月限が89.87ドル、11月限が90.25ドル、12月限が90.67ドル、1月限が91.09ドル、2月限が91.43ドルで取引を終えた。
株式相場の上昇に伴い、投資家が運用リスクを取る姿勢を一層強め、価格変動の大きい原油を買い始めたため、一時89.46ドルと5月30日以来、約1ヵ月半ぶりの高値をつけた。
また、バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長が上院で証言し、米景気に慎重な見通しを示した。
これが追加金融緩和に積極的な姿勢を示さなかったと受け止められたが、FRBは景気浮揚を狙って年内にも追加緩和を実施するとの観測が市場で広まった。実現すれば、景気回復に伴い、原油需要が増えるとの見方が相場を支えた。
ただ、バーナンキ議長の議会証言直後は売りが目立った。これまで追加緩和に前向きな姿勢を示すとの期待が事前に先行していたため、一時的に失望売りが出た。