日刊ニュース

2012.07.20 のニュース

原油価格は上昇気運 WTI89ドル、ブレントは100ドル乗せ ~ガソリン先物は値上がり~

 ガソリン商戦は夏本番入りとなった。関東地区は梅雨明けで猛暑となり、増販期待が一段と高まっているが、ガソリン販売は6月、7月上旬まで低調であったため、楽観視はできない。
 7月に入って、仕切価格がようやく値上げとなったが、その翌週には値下がりになるなど、販売業者は戸惑いをみせているが、これからユーザー転嫁への取り組みが本格化するとみられている。
 原油価格は、欧米の経済動向、イラン悄勢などによる地政学リスクなどが影響して、常に流動的ではあるが、現在、価格が上昇しているため、今後の仕切価格は値上がりが見込まれている。
 アメリカは、ガソリンの需要期に入り、例年は価格の値上がりが見込まれる時期ではあるが、今年は種々の経済指標が低迷しており、先行き見通しが難しい。
 元売サイドの4月~6月は原油価格の急落で在庫評価損が発生して赤字となったため、7月~9月期の売上に期待をかけている。それには、ドバイの原油価格が100ドル超の水準維持が条件となってくる。
 原油価格が上昇して値上がり局面に移行することで、製品マージンが確保できる状況となることを望んでいる。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
〒112-0004 東京都文京区後楽2丁目22-3
TEL:03-3814-4728
FAX:03-3814-4745
ユーザーID:
パスワード:
ログインする
e-BISTRADE