日刊ニュース

2012.07.26 のニュース

ガソリン夏場商戦入り 業者、原油下落で戸惑い ~市況対策は難航~

 原油価格は4月以降下落が続いていたが、6月末から上昇に転じてきたため、7月7日から、国内の元売各社はガソリンの仕切価格を約2円値上げした。
 これを受けて、販売業者はユーザ転嫁に取り組むことになったが、次週には仕切価格は1円の値下げとなり、次々週には1円の値上げとなったことで相殺され、現在は市況維持に取り組んでいる。
 7月以降は原油価格の上昇が見込まれていたが、ここへきて急落となったため、市況対策が難しくなってきた。
 原油価格の急落は、スペインとギリシャの金融危機が根強く絡んでおり、株式の下落などが要因となっている。
 原油価格の今後の見通しは不透明となっているが、国内のガソリン市況はユーザーに値上げ対策を施していたため、原油の下落は大きなマイナス材料となる。
 この状況下で原油が下落すると、末端市況も大きく影響するため、市況対策の打ち出しが難しくなる。そのため、これからガソリン商戦の最盛期に入るのだが、市況対策の時期を逸することが懸念材料となる。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
〒112-0004 東京都文京区後楽2丁目22-3
TEL:03-3814-4728
FAX:03-3814-4745
ユーザーID:
パスワード:
ログインする
e-BISTRADE