2012.07.26 のニュース
WTI続落88.14ドル 欧州債務不安と中国成長の鈍化を懸念
23日よりWTIは9月限に入る。前週末の91.83ドル/バーレルより続落し、終値は3.69ドル値下がりの88.14ドルに収まった。
WTIの先物相場は、10月限が88.43ドル、11月限が88.73ドル、12月限が89.08ドル、1月限が89.44ドル、7月限が89.71ドル、3月限が89.90ドルで取引を終えた。
地方財政が悪化するスペインの内情をめぐり、国全体が金融支援の必要性に迫られているとの観測が広まった。また、ギリシヤがユーロ圏を離脱するとの思惑も強まり、株式相場の下落も原油の売り材料となった。
欧州債務不安の再燃を受け、投資家が運用リスクの回避から、原油を手放した。
9月限の初日は、欧州債務問題の深刻化で世界景気が一段と減速するとの見方が相場を支配した。
さらに、世界有数の原油消費国の中国の成長が鈍化しており、原油需要が伸び悩むとの観測が現実味を増した。