日刊ニュース

2012.08.27 のニュース

原油高値で状況変化も 元売は業績回復の兆し

 原油価格は、WTIが97ドル/バーレル、中東産が112ドル、ブレントが116ドルと値上がり基調で推移しており、中東産は今年3月の120ドル台にまで接近しそうである。
 この原油価格の上昇を受けて、東京工業品取引所の先物市況は、ガソリンが69円/L、灯油が67円と各値上がりしてきた。
 このまま原油の高値相場が続けば、元売各社は4月~6月期の在庫評価損による赤字を、7月~9月期の決算では挽回が見込まれそうだ。
 今後、上流の石油開発は中東産が110ドル台に乗せてきたことから、利益確保が確実となりそうだ。下流の石油販売は原油価格の上昇により仕切価格の値上げを打ち出しており、販売業者のユーザー転嫁も浸透し、末端市況は値上がりとなった。さらに、8月のガソリン販売が好調であるため、業績は回復しそうな状況となってきた。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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