2012.09.13 のニュース
灯油在庫は低位で推移 今冬、販売は減少を見込む ~ガソリンは逆に高位水準~
例年、ガソリン販売は7月~8月が増販となり、9月になると落ち込む傾向にある。
前年は、7月が507万KL、8月が545万KL、9月が412万KLとなっている。今年は、7月が499万KLで500万KLを割り、8月は猛暑続きで増販が見込まれているが、前年に比べて微増か横ばいとみられている。
一方、電力用C重油が増加、軽油が微増となってるものの、ほかの油種は減販傾向となっている。原油処理は製油所での事故多発により、操業を停止しているところもあり、低調となっている。
末端市況をみると、8月の連続仕切価格の値上げがユーザー転嫁に成功したため、安値攻勢は姿を消している。
10月に入れば、灯油の荷動きが活発化し、在庫積み増しもピ-クを迎える。ただ、製油所の一部が停止しているが、設備能力が過剰であるため、減販傾向でありながら供給増となる。
今後は、販売動向をみながら、実需に見合った生産が望まれている。