2012.10.01 のニュース
WTI続落89.98ドル 欧州情勢が重荷となり売り
26日のWTI11月限は前日の91.37ドル/バーレルより続落し、終値は1.39ドル値下がりの89.98ドルに収まった。
WTIの先物相場は、12月限が90.34ドル、1月限が90.77ドル、2月限が91.18ドル、3月限が91.51ドル、4月限が91.73ドル、5月限が91.86ドルで取引を終えた。
財政問題に直面するスペインが欧州連合(EU)などに金融支援を申請するか否かが焦点となり、先行き不透明感が強まった。同時に、ギリシャで二大労組が追加緊縮策に抗議するためゼネストに入ったことも、債務問題への警戒感を募らせた。
このように、欧州情勢が重荷となり、世界景気の減速化か進行すると、原油需要が伸び悩むとの観測から、投資家が運用リスクの高い資産の持ち高を圧縮する目的で、原油を一斉に手放した。
また、石油在庫統計の発表では、原油在庫が市場予想に反して減少していたが、在庫減の主因が大幅な輸入減であったため、原油買いには繋がらなかった。
結局、11月物は90ドルを割り、一時88.95ドルまで下落し、8月3日以来、ほぼ2ヵ月ぶりの安値を付けた。