2012.10.11 のニュース
WTI続落89.33ドル 原油需要の減退懸念で売り優勢
8日のWTI11月限は前週末の89.88ドル/バーレルより続落し、終値は0.55ドル値下がりの89.33ドルに収まった。
WTIの先物相場は、12月限が89.73ドル、1月限が90.18ドル、2月限が90.63ドル、3月限が91.04ドル、4月限が91.33ドル、5月限が91.56ドルで取引を終えた。
世界銀行が8日発表したリポートの中で、中国の経済成長の減速が要因となって、東アジアの2012年の成長率が鈍化すると報告した。これを受けて、世界的な景気の減速懸念が高まり、原油需要が減るとの見方が広まり、売りが優勢となった。
また、欧州債務問題の先行き不透明感が根強く残つており、外国為替市場でドルがユーロに対して上昇し、『ドル建てで取引される原油に割高感が生じ、売りにつながったことも相場の重荷となった。一時88.21ドルまで下落し、前週末の終値から2%近く下げた局面もあった。