2012.10.22 のニュース
灯油在庫は329万KL 昨年と同水準を確保へ ~今冬の増販期待が強まる~
灯油在庫が積み増しとなってきた。例年10月~11月が在庫積み増しのピークを迎え、12月以降の需要期に備えている。
現在、石油業界、石油連盟、全石連では、灯油の需要回復を図って、増販キャンペーンを実施しているが、ここのところ各地の冷え込みが遅れる傾向にあるため、その点が懸念材料となっている。
北海道、東北の寒冷地の需要は例年通り販売数量に変化はないが、関東、関西の大消費地に寒波が何時襲来するかによって、販売数量が変わってくる。
販売価格は、今後の原油価格次第となるが、シーズンに入って価格急騰となれば、ユーザーの消費節約が浸透し、販売減に繋がるおそれもある。
一方、SSの減少によって、灯油の配達販売が厳しくなっており、過疎化地域が各地で増加して、供給不足が問題視されている。現状を打破するには、適正マージンを確保することで健全経営が望まれる。