2012.10.23 のニュース
石油各社 製品輸出は伸びず 内需見合いの生産で対応
現在、海外石油製品市況は低迷しており、国内の石油製品輸出量も低調となっている。
石連週報(7日~13日)によると、ジェット燃料油、軽油の2油種は、前週の31万KLから激減して15万KLとなった。そのため、国内生産、および原油処理は内需に見合うよう横ばいで対応しており、全体の製品需給は安定的に推移している。
ガソリン在庫は222万KLと若干高めとなっているが、需給はほどよくバランスを保っている。
ガソリン仕切価格は、前週まで値下げが続いたが、ここへきて値上げに転じたことで、末端市況は下げ止めに動くものとみられている。
これから、灯油などが需要期を迎えるが、灯油在庫は積み増しとなり、供給確保面では万全の体制となっている。
灯油販売は、9月~10月初めにおいて出荷が鈍っていたが、徐々に冷え込んできており、あとは寒波の襲来を待つばかりとなる。