日刊ニュース

2012.10.31 のニュース

ガソリン市況対策に苦慮 仕切値、上げ下げが続く ~ボトム146円~148円維持できるか~

 ガソリンの仕切価格は27日から出光興産が1円50銭/L、EMGが1円70銭、昭和シェル石油が1円90銭の値下げとなった。JXエネルギーは1円30銭の値下げとなったが、24日から60銭の値下げを実施しているため、合わせると1円90銭の値下げとなる。元売間で下げ幅に小幅なバラツキが生じているが、前週との改定幅との調整があるためで、2~3週間でみれば調整されて各社間の仕切価橋は同水準となる。
 ただ、上げ下げが繰り返されると、市況対策が難しくなる。9月下旬から、仕切価格が値下がり傾向にあったが、みずほ総合研究所の週動向調査(22日)では、全国平均が148円/Lの横ばいで推移しており、9月の149円に比べると1円程度の値下がりとなる。調査価格でみると市況は維持されていることになるが、実勢は値下がり傾向を強めており、ここで下落すると一気に拍車がかかることも懸念されている。
 次回29日(月)の調査、31日発表の結果が注目される。前週は仕切価格が値上げの局面となったため、末端市況では値上がりが生じているSSもある。だが、27日からの仕切値下げを受けて、末端市況は横ばいで維持できるか、または値下がりも予想される。
 今後の市況動向は、原油価格次第となる。WTIが86ドル/バーレル、中東産が108ドル程度で推移しているが、これから上昇するか下落するかで様相が変わってくる。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
〒112-0004 東京都文京区後楽2丁目22-3
TEL:03-3814-4728
FAX:03-3814-4745
ユーザーID:
パスワード:
ログインする
e-BISTRADE