2012.11.20 のニュース
WTI反落85.45ドル 景気の先行き警戒感でリスク回避
15日のWTI12月限は前日の86.32ドル/バーレルより反落し、終値は0.87ドル値下がりの85.45ドルに収まった。
WTIの先物相場は、1月限が85.87ドル、2月限が86.44ドル、3月限が87.04ドル4月限が87.60ドル、5月限が88.08ドル、6月限が88.47ドルで取引を終えた。
朝方発表された週間新規失業保険申請件数が予想以上に大幅増となっていたことに加え、製造業の景況感を示す11月のフィラデルフィア連銀景気指数も前月から悪化となっていたことから、景気の先行き不安が高まり、原油需要が伸び悩むとの観測から売りが優勢となった。
また、大型減税の失効と歳出削減が同時に起きる「財政の崖」への警戒感が根強く相場を支配し、投資家が運用リスクを回避する姿勢を強めた。
さらに、エネルギー省の週間石油在庫統計によると、原油在庫増となっていたため、需給緩和を嫌う動きが出て、原油売りの要因ともなった。