2012.11.22 のニュース
中東情勢急変原油価格が急騰へ 国内先物は値上がり ~仕切価格、一転して値上げか~
原油価格は、イスラエル軍とハマスとの軍事衝突により急騰し、その結果、中東の地政学リスクが浮上してきた。
原油生産に直接影響することはないが、戦火が拡大すれば中東産油国に悪影響を及ぼすことになる。
アメリカは大統領選挙後、「財政の壁」問題から景気後退が予測され、WTI原油価格が下落し、84ドル~85ドル/バーレルまで値下がりしていたが、ここへきて89ドルまで反発した。また、ドバイも106ドルから109ドルへと値上がりしている。
そのため、国内の先物市況は原油が54円/L、ガソリンが65円、灯油が70円へと値上がりしてきた。
ガソリン仕切価格は10月下旬から値下げが続いていたが、今週末には一転して値上げとなりそうである。
そのため、末端市況はこれまでの値下がりに歯止めをかけ、値上がりに転じることになりそうである。
原油価格があと一段と上昇すれば状況が一変する可能性があるが、ここ数日の値動きが注目される。